うちのデイケアのカラオケ・グループはちょっと違うんです。
ひとりが唄えばみんな拍手拍手。間奏で拍手、終わって拍手。唄っ
た人がとっても気持ちがいいんです。 なぜでしょう。
その日の司会を担当するメンバーさんがまずつぎのように投げかけ
ます。「このカラオケグループには約束が二つありますがそれは何で
しょうか」と。すると参加者から「拍手をすること」。また別の参加者が
「終わったら『ありがとうございました』を言うこと」と二つの約束事を
毎回確認します。つぎに司会者は「そうですね。それでは、歌った後
にもしだれも拍手をしてくれなかったらどんな気持ちになるでしょう。」
とみんなに聞きます。するとフロアの方から「さみしくなる」「もう唄い
たくないな、と思う」などなど、と答えが返ってくると、また司会者から
「じゃあ、お礼にはどんな意味があるでしょうか。」という具合に確認
していきます。そして司会者から「他の人の唄う歌をよく聴いていて、
失敗を気にせず、どんどん新しい歌にも挑戦しましょう。」
と最後の投げかけがあってカラオケグループがスタートします。
だからうちのデイケアのカラオケグループは,いろんな歌にどんどん
挑戦できるし、たとえ失敗してもみんながよく聴いていてくれて、唄い
終われば必ずみんなが大きな拍手してくれるしで、唄う人がとっても
気持ちよくなるようにできてるんです。
そんな楽しいグループ活動です。 (か)
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